ラボについて

理科は自然の事物・現象に親しむなど具体的な体験を通して子どもの身体的な技能や豊かな心情を育むとともに、科学的な見方や考え方の育成を図ることを目指しています。また、生活科は、単なる「遊び」「工作」に終わらず3年生以降の理科学習の素地となる科学的な「興味・関心」を育む教科と私どもは位置づけています。

理科学習において、「観察,実験」は極めて重要な活動です。観察,実験は、子ども達が目的を明確にもち、その結果を表やグラフなどに整理して考察することで、はじめて意図的、目的的な活動となり、意味や価値をもつものとなります。こうした観察・実験を充実するためには、教員の理科の指導力を向上させる事が必須です。

寝屋川市に於いては、平成15年度に、文部科学省の「小中一貫教育推進事業~理科教育を中心とした~」の研究指定校となった三井小学校で、理科教育研究が始まりました。

その後、三井小学校は、次のように、10年以上も途切れること無く、理科教育の研究校として研究を続けてきました。また、三井小での理科教育研究を通して多くの若い教師が育ち、その後、それらの若い教師が、 市内の各校で、理科教育の推進役になったり、教育行政の場で活躍するようになりました。そうして三井小が寝屋川の理科教育の推進校としての役割を果たしてきました。


平成15・16・17年度 文部科学省 研究開発学校指定校
「自由な発想を喚起する理科教育を中心とした教材と指導方法の工夫のための小学校と中学校の一貫教育の推進」

平成17年度 大阪府教育委員会「小中一貫教育推進事業」指定

平成18年度 大阪府教育センター協力校
「『学ぶ意欲』を高めるための理科・生活科授業研究プロジェクト」

平成18年度~平成19年度 国土交通省 河川整備基金助成事業
「大阪の河川環境を知る」調査校

平成19年度~20年度 大阪府教育センター・科学技術振興機構(JST)協力校
「実験・観察融合型デジタル教材活用共同研究」

平成20・21・22年度 国立教育政策研究所
平成20・21・22年度 学力の把握に関する研究指定校事業~全国的かつ総合的な学力調査の実施に関わる研究指定校事業~研究指定校
「子どもの学習意欲を高める理科の評価の在り方~子どもが自らの学びを振り返る事ができる評価をめざして~」


しかし、多くの教師が研究を通して育ってきたのは良いのですが、教師である以上は転勤というものが避けられません。今後、三井小での研究で得た財産とも言える実践記録や指導案、その他多くの成果物も散逸する事も考えられます。また、寝屋川だけで無く、更にその成果を広げていくには、一校だけの動きでは、限界があります。また、その後も、市内の各校に、三井小の理科研究の流れが広がりつつあります。そして三井小や各校でも新たな研究成果も出てきております。新しい若い教師も、どんどん入ってきております。

そこで、学校の枠や市の枠を超えた新たな研究組織を立ち上げることにしました。この新しい組織には、今までの研究成果と共に、新たな研究成果のデーターバンクとしての役割、そして若い先生方に理科教育の楽しさと感動を伝え、その先生方が、その感動を今度は、子ども達に伝える事により、「科学だいすきの子ども達」を、いっぱいにしようという活動の中心組織としての役割をになう事を目的とします。公の組織で無く、教員を中心とした自主的な研究会です。

併せて、学校教育の場だけで無く、社会教育の場に於いても、「子ども科学広場」などの開催や科学センター等での実験講座などにも指導者として出向き科学教育の普及活動も行っていきたいと思っております。

新たな組織名は、Neyagawa Creative Science Lab.  -くらしと授業を創造する-

代 表
佐藤昭夫(桜小)

副代表
村山芳幸(木田小)・村瀬 晃(市教委)

事務局
美藤健児(事務局長・国松緑丘小)・庄村謙太郎(国松緑丘小)・山下雄介(桜小)・森田萌実(中央小)

顧 問
田辺久信(元枚方市立蹉跎中学校 校長)・笹原收豊(元三井小学校 校長)
谷岡義高(奈良女子大学附属幼稚園)